こういう仕事に就いていると、子供の頃から書道を習っていたんですか?とよく聞かれますが、幼少期に私が唯一関心を持つことが無かったのが、書道でした。当時、書道は人気のある習い事でしたから、習っている友達も多くいましたが、私は幼心にも「地味でつまらなさそう…」なんていうイメージを抱いていたのを良く覚えています。
字が上手かったから習う必要が無かった!なんていうカッコいいものではなく、本当に興味が無かったのです。丸文字ブームにもしっかりと乗り、筆順でたらめ、鉛筆の持ち方もなんだか変!大人になるまで、そんな風に過ごしてきたわけですから、美しい文字には本当に無縁でした。
しかし、出会い(きっかけ)は突然やってきました。そのころ友人達の結婚ラッシュで、ご祝儀袋の悪筆ぶりには頭をかかえておりました。字が上手だったらいいな!と心から思ったのはこの時が初めての事だったかもしれません。
気持ちが求める方へ向かうと、不思議と出会いもやってくるもので、たまたま折り込まれた新聞のチラシに、書道&ペン字のカルチャースクールの生徒募集の記事をみつけたのです。あまりのタイミングの良さに驚きましたが、もうこれは習うしかない!と即決し、そこから私の書人生が始まったのです。それはなんと、20代後半の事です。
カルチャースクールに通うようになってから、みるみる字は改善されてきました。指導者の下しっかりと字を学ぶことによって、こんなにも見違えるんだ!と感動した気持ちは今でも忘れられません。キレイな字が書けるようになって不思議と自信も湧いてきました。特技といえるようなものなど何もなかった私に、一筋の光が見えだしたのもちょうどこの頃でした。
というのもだんだんと上達していくにつれ、自分の中で明確な目標が生まれました。『師範』を取得して将来は教室を開きたい!と。本格的に書道を学ぶべく、カルチャースクールを辞め、師範取得を目指して書道学校へ通うようになったのです。実務書道をはじめに、芸術書道、ペン字と一通りの書を学びました。良き先生方に恵まれ、心のこもった熱心なご指導と、切磋琢磨し合える書友達の存在のお蔭で無事に師範を取得する事が出来ました。
そして今、まったくの初心者だった私が、こうして指導させていただく立場に立たせて頂ける事は、感謝し尽せません。書道をライフワークにすると決めた日から、少しずつ研鑽してまいりましたが、『唯心』を開塾するにあたり、やっとスタートラインに立つことができました。
これからも書を通してたくさんの出会いが生まれる事を楽しみに、変わらず努力を重ねてまいりたいと思います。そして皆様の美文字Lifeへのお手伝いをさせていただくと同時に、あの感動を皆様にも味わっていただけるように全力で指導させていだだきます。
文字を習うのに遅いということはありません。必ず美しい文字を習得できます!
皆様と書道の出会いも素敵に輝きます様に・・・。